猛暑の建設現場 労働基準監督署が熱中症対策の緊急パトロール

例年にない猛暑で業務中の熱中症のリスクが高まっているとして、労働基準監督署の職員が、茨城県内の建設現場で適切な熱中症予防策が取られているかどうか確認する緊急のパトロールを行いました。

このパトロールは、水戸労働基準監督署が1日、急きょ実施したもので、労働基準監督署の職員が茨城県茨城町の工場の建設現場を訪れました。
職員が現場で専用の測定器を使って熱中症を予防する指標とされる「暑さ指数」を測定したところ、危険な暑さを示す値に達していました。
そして、職員たちは、施工業者側から水分補給や休憩の確保などといった熱中症対策について説明を受けました。
そのうえで工事現場を巡回し、作業員たちに熱中症に注意を呼びかけるチラシを渡して、こまめな休憩や水分補給などを行うよう呼びかけていました。
労働基準監督署によりますと、この現場での熱中症予防策に問題はなかったということですが、30日、茨城県大子町で草刈り作業をしていた土木作業員が倒れて意識不明となるなど、猛暑の中で業務中に熱中症になったとみられるケースが確認されています。
水戸労働基準監督署安全衛生課の深津直哉課長は「熱中症は命に関わる災害につながる可能性があるので、水分や塩分を補給し、できるだけ長く休憩を取って対策に努めてほしい」と話しています。

労働基準監督署が緊急パトロールを行った茨城県茨城町の建設現場では、施工業者が基本的な熱中症対策のほか、さまざまな設備を導入して熱中症を防いでいます。
作業員たちは扇風機が取り付けられた特殊な作業服を身につけ、体内の熱を逃しながら作業にあたっています。
また、作業中は熱中症の危険度を「青」「緑」「黄」「赤」の4段階の色で表示できる腕時計型の検知器を装着し、黄色や赤色になると水分補給や休憩が必要だと判断しているということです。
さらに、製氷機6台をことし5月に設置し、作業員が首や足など体を冷やしたいときに活用しているということです。
施工業者では、このほか少なくとも1時間に1回は必ず水分補給をとり、熱中症を予防する指標とされる「暑さ指数」が高い場合は長めに休憩を取ることにしているといいます。
施工業者のフジタ関東支店エンビジョン茨城作業所の奥山克洋副所長は「暑さ指数が高く危機的な状況だと考えているので、労働基準監督署からきょう指導されたことを生かして熱中症を出さないような対策を取っていきたい」と話しています。