県立中央病院 医療ミスで患者死亡 茨城県が損害賠償へ

茨城県立中央病院で8年前、入院していた患者に点滴で睡眠導入剤などを投与したところ、患者は呼吸が止まって意識不明となり、そのまま意識が回復せずに、おととし、死亡していたことが分かりました。
茨城県は、患者の様子の観察などが不十分だったとして遺族に3900万円あまりの損害賠償を支払う方針です。

県によりますと、笠間市にある県立中央病院で、平成26年1月の夜間に悪性腫瘍で入院していた患者が落ち着かない状態だったため、医師の指示で看護師が睡眠導入剤などを点滴で投与したということです。
点滴は患者が眠りに入ったタイミングで止めるはずでしたが、看護師は途中で患者のそばを離れ、巡回していた別の看護師が患者が眠っていることに気づいて投与を止めましたが、患者の呼吸が停止したということです。
患者はその後、意識がない状態が続き、6年後のおととし、腎不全で死亡したということです。
県は、点滴をしている間の血液中の酸素濃度などのモニタリングや、患者の様子の観察が不十分だった医療ミスだとして、患者の遺族に対し、3900万円あまりの損害賠償を支払う方針です。
県立中央病院の島居徹病院長は「亡くなられた患者様のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族や関係者に深くおわび申し上げます。すでに再発防止に努めていますが、引き続き、安全で安心な医療を提供するために全力で取り組んでまいります」とコメントしています。