西予 災害記録知り地震への備えにつなげる講演会

歴史資料に残された愛媛県内の災害の記録を知り南海トラフ巨大地震などへの備えにつなげてもらおうという講演会が愛媛県西予市で開かれました。

この講演会は西予市の「四国西予ジオミュージアム」が開いたもので、26日はおよそ30人が参加しました。
講師は、愛媛県歴史文化博物館の大本敬久専門学芸員が務め、まず地震のメカニズムについて、県内では先月、震度6弱の揺れを観測したプレートの中で起きる地震と、南海トラフ巨大地震のようにプレートの境界で起きるもの、それに能登半島地震のように活断層がずれて起きるものと3つのタイプによる被害が記録として残っていると説明しました。
その上で、「日本書紀」に684年に南海トラフ付近で大地震が起きたとされる記録が残っていて、その後、100年から150年周期で甚大な被害が出ているとして巨大地震への備えを真剣に進めてほしいと呼びかけました。
参加した50代の女性は、「今後起きる地震への対策に歴史がとても参考になると感じました。改めて避難場所などを考えてみたいです」と話していました。
大本さんは、「歴史資料は、愛媛県が決して災害の少ない地域ではないことを教えてくれています。皆さんも防災意識を高めていってほしい」と話していました。