西予市に復興公園の一部が完成

西日本豪雨で大きな被害を受けた西予市で復興のシンボルとなるよう願いを込めた公園の一部が完成し、きょう式典が行われました。

6年前、西日本豪雨で肱川が氾濫して浸水した西予市野村町では、地元の住民や学生らが参加した復興のまちづくりが進められています。このうち、「どすこいパーク」という愛称の復興公園の一部が肱川沿いに完成し、きょう記念式典で、犠牲者に黙とうをささげたあと、テープカットをして完成を祝いました。公園には、当時の豪雨の被害を忘れないようにと、遊具に浸水の高さを刻んだり、地元の小学生たちが近くの川の石を集めて作ったモニュメントなどが設置されています。また災害時の防災機能として、ベンチの座面を取り外してかまどとして活用できる「かまどベンチ」やフタを外して利用できる「マンホールトイレ」なども整備されています。今後、公園には、イベントができるステージやフットサルコート、それに野菜畑などを整備する予定です。地元の60代の女性は「豪雨を経験し、つらい思いはしましたが、このような立派な公園ができて感慨深いです」と話していました。西予市復興支援室の和氣伸二室長は「行政だけでなく、市民のみなさんと意見を重ねたことで完成できました。復興の希望の場所になってほしいです」と話していました。