愛媛県立図書館がデジタルアーカイブに貴重な絵図追加

愛媛県立図書館は、一般公開していない歴史資料のうち江戸時代の松山城などを描いた貴重な絵図34点を去年12月から、デジタルアーカイブとしてインターネット上で公開し、広く活用を呼びかけています。

愛媛県立図書館はおよそ73万冊の蔵書や、県内の個人や団体から寄託された歴史資料あわせて4万点余りを管理していて、このうち130点余りを平成27年から随時、デジタルアーカイブとしてインターネット上で公開しています。こうした中、図書館では去年12月、民間団体の「伊予史談会」が寄託した資料のうち一般公開していない特に貴重な江戸時代の絵図など34点を新たにネット上で公開しました。公開された絵図は、江戸時代の松山城とその周辺の町並みを描いたものや今治城の見取り図のほか、現在の東京・港区にあった松山藩の屋敷を描いたものなどです。デジタルアーカイブは撮影した絵図の画像をパソコン画面などで1枚ずつ拡大したり、回転したりでき、絵図ごとに歴史的な意味合いや背景の解説も記されています。県立図書館は「すでに公開している歴史資料とあわせて貴重な絵図の存在を県民に知ってもらい、郷土の歴史を考えるきっかけや研究などに活用してもらいたい」と話しています。