松山・石鎚黒茶の理解深める講演会

西条市の特産品で伝統の発酵茶、「石鎚黒茶」について理解を深めてもらおうという講演会が開かれました。

西条市の公民館で開かれた講演会には、およそ120人が集まり、愛媛県歴史文化博物館の学芸員が西条市の伝統の発酵茶、「石鎚黒茶」について語りました。
このなかで、石鎚黒茶は茶葉を発酵させるなど珍しい製法だと紹介されたうえで発酵に耐えられるよう、新芽ではなく、硬い茶葉を使うことや、発酵を促すため、茶葉を蒸すことなどが説明されました。
また石鎚黒茶の歴史も紹介され、江戸時代以降、広く普及し、山岳信仰の対象である「石鎚山」を訪れた人のお接待のお茶として提供されていたと説明されました。
講演会に参加した西条市の70代の男性は、「石鎚黒茶のことを知らなかったので勉強になりました。石鎚黒茶の伝統を絶やさないように毎日飲むようにしたいです」と話していました。
講師をつとめた愛媛県歴史文化博物館の学芸員、大本敬久さんは、「製法が特殊な石鎚黒茶は、、お茶の歴史を知る意味でも非常に価値が高いもので、多くの方に知ってほしいです」と話していました。