新居浜 りんご事故の保育園で別のミスも

乳児がりんごをのどに詰まらせて意識不明となる事故が起きた新居浜市の保育園で、このほかにも卵アレルギーのある園児に卵を含むおやつを与えるなどのミスが相次いでいたことがわかりました。
園側は「重大事故の直後に再びミスを起こしてしまい、大変申し訳ない」と陳謝しました。

5月16日、愛媛県新居浜市の「新居浜上部のぞみ保育園」で、当時、生後8か月の男の子が給食のりんごをのどに詰まらせ救急搬送され、現在も意識不明の重体が続いています。
6日、保育園側が会見を開きこの事故のあとにもおやつや給食の際に2つのミスが相次いでいたことを明らかにしました。
それによりますと、5月24日、卵アレルギーのある1歳の女の子に原材料に卵を含む市販のマドレーヌをおやつとして提供したということです。
保護者から入園前に卵アレルギーがあることを確認していたため、卵を含む食べ物は、保護者の了承があるものを除いて出していませんでした。
また、16日の事故のあと、アレルギーの有無によって、提供する食べ物は置く場所を分けるようにしていましたが、保育士はそのことを十分認識せず、提供してしまったということです。
女の子は、おやつのあと、一時、37度5分ほどの発熱がありましたが、その後、健康上の問題は確認されていないということです。
また5月17日には、乳児への給食として提供した離乳食のかぼちゃのサラダに、クッキングペーパーの一部とみられる異物が混入していたということです。
保育園を運営する社会福祉法人「新居浜社会福祉事業協会」の細川真由美事務局長は「りんごの重大事故を受けて食の安全のため一部、給食やおやつの提供ルールを変更したが、保育士らへの周知徹底ができていなかった。再びミスを起こし、不安と心配をおかけして大変申し訳ないです」と話していました。