アコヤガイ大量死原因のウイルスことしも確認

真珠の養殖に使われるアコヤガイの大量死の原因となっているウイルスがことしも愛南町の養殖場で確認されました。
地元の漁協や県でつくる協議会は大量死を防ぐため、漁業者に対し稚貝にストレスを与えるような作業を行わないよう呼びかけています。

愛媛県の宇和海沿岸では、4年前の2019年以降、真珠の養殖に使われるアコヤガイの稚貝が新種のウイルスによって大量に死ぬ被害が続いています。
こうした中、5月25日、愛南町にある養殖場で検査したところ、ことし春に海に入れた稚貝や海水からウイルスの遺伝子が確認されたということです。
これまで、稚貝が大量に死ぬ被害は確認されていないということですが、地元の漁協や県でつくる協議会は大量死を防ぐため漁業者に対し、養殖用の網の掃除や交換を控えるなどして稚貝にストレスを与えないよう呼びかけています。
宇和海沿岸では昨シーズン、一部の稚貝が死ぬ被害があり、生き残ったものは例年と比べて半分程度にとどまっていました。