今治市元職員 346万円を私的流用

今治市は、60代の元職員が市の関係団体の運営費など合わせて346万円を私的に流用していたと発表しました。
流用が明らかになったのは、昨年度、会計年度任用職員として大三島支所に勤務していた60代の男性職員です。
今治市によりますと、元職員は去年5月からことし3月にかけて、市の関係団体の大三島地区自治会や大三島遺族会、それに大三島町身障者互助会の口座から13回にわたり現金を引き出したほか、支所の金庫に保管されていた身寄りのない故人の預かり金を持ち出すなど、およそ346万円を私的に流用していたということです。
元職員はことし3月に退職していて、上司が今月、団体の口座から不審な出金履歴があることや、預かり金がなくなっていることに気付いたということです。
市の調査に対して元職員は「住宅ローンや子どもの教育ローンの返済に充てた」などと流用を認めているということです。
元職員は、全額を返済していて、市や関係団体は刑事告訴はしないとしています。
市は、上司の承認なく団体の口座から現金を引き出せる仕組みだったほか、金庫の鍵を保管する引き出しが施錠されていなかったなどとして、早急に再発防止策を検討するとしています。
会見で今治市の木原元喜総務部長は、「市民に多大なるご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と陳謝しました。