原子力規制委 委員長が島根原発に 2号機の安全対策など視察

原子力規制委員会の山中伸介 委員長が、松江市にある島根原子力発電所を訪れ、中国電力がことし12月に再稼働を目指す2号機の安全対策などを視察しました。

原子力規制委員会は、国内の原子力施設の状況を把握するため各地の施設を定期的に訪問していて、20日は山中委員長など、10人余りが松江市の島根原発を訪れました。
はじめに、原発事故が起きたときの対応拠点となる「緊急時対策所」を視察し、中国電力の担当者から▼発電所でトラブルが起きた場合に作業員どうしですぐに状況を共有できるよう専用のモニターを設けていることや、▼空気ボンベを使って事故時でも最大11時間、建物内部に放射性物質が入るのを防ぎながら活動できるなどと説明を受けていました。
このあと山中委員長は、中国電力がことし12月に再稼働を目指している2号機も視察し、原子炉などを冷やすために必要な取水設備の安全対策を確認していました。
6年ぶりに島根原発を視察した山中委員長は「前回の視察よりも安全対策の工事が進んでいて、緊急時でも対応できる信頼性の高い設備が設置されているという印象を受けた。原発を再稼働させることは中国電力の判断になるが、安全第一で進めてもらいたい」と話していました。