駅で化学テロ発生を想定した合同訓練 JR大田市駅

鉄道の駅で化学テロが発生したという想定で、警察や消防、それにJRなどによる合同の訓練が大田市で行われました。

JR大田市駅で行われた訓練には、警察や消防、それにJRなどからおよそ40人が参加しました。
訓練は、不審者が駅の待合室の床に液体の入ったペットボトルを置いたあと、刃物を取り出して暴れ、液体の異臭で駅の利用者が体調不良を訴えているという想定で行われました。
警察官がふんする不審者がカバンから取り出したペットボトルを待合室の床に置くと、利用客が「気持ち悪い」などと言って倒れ、気づいた駅員がほかの利用者を避難させながら警察や消防に通報しました。
そして、駆けつけた警察官が、刃物を持って駅のホームで暴れる不審者を取り押さえる一方で、防護服を着た消防署員が倒れた利用者を担架などを使って外へ運び出したあと、これ以上異臭が広がらないよう床のペットボトルにビニール袋をかぶせて処理しました。
JR大田市駅の佐藤篤司駅長は、「第一報は速やかにできたと思います。事態が動いている中、その都度、状況を連絡する必要があると思います。臨機応変に対応できるようきょうの訓練を踏まえて深めていきたいです」と話していました。