梅雨入り後の週末に荒れた天気 松江城で倒れた松の巨木を撤去

22日、梅雨入りしたとみられる島根県では、この週末各地で荒れた天気となりました。
こうした中、23日、松の巨木が倒れているのが見つかった松江市の国宝・松江城では撤去作業が行われました。

22日、過去3番目に遅く梅雨入りしたとみられる島根県では、この週末荒れた天気となって各地で雨と風が強まりました。
こうした中、23日、松江市では国宝・松江城の敷地内に植えられていた高さおよそ20メートル、直径1メートルの樹齢100年以上とみられる黒松が折れて、敷地内の通路をふさぐように倒れているのが見つかったことから、24日は午前9時ごろから倒れた木の撤去作業が行われました。
作業員は倒れた松をチェーンソーで切り、重機を使ってトラックの荷台に運んでいました。
松は内部が一部空洞になっていて、松江市によりますと、10年前に行った調査では空洞があるのは把握できていたということですが、伐採しなければならない緊急性は認められなかったということです。
松江市では23日午前2時40分ごろに最大瞬間風速18.4メートルが観測されていて、市は強風の影響で倒れた可能性があるとみています。
松江市「松江城・史料調査課」の飯塚康行課長は「今回のように大きな木が突然倒れるということは聞いたことがない。過去に行った調査結果を検証して、敷地内の木の状況を確認する必要がある」と話していました。