間伐材を木炭に 約50年ぶりに新しい炭窯 火入れ式 大田

島根県大田市で地元の間伐材を木炭にして有効活用しようとおよそ50年ぶりに炭窯が作られ、火入れ式が行われました。

この炭窯は、かごなどの竹細工を作っている住民グループが地元の間伐材を有効活用しようと大田市温泉津町におよそ5か月かけて完成させたもので、▼直径およそ4メートル、▼高さは2メートルほどあります。
炭窯の前では安全祈願が行われたあと、地元の小学生がたいまつを使って火を入れました。
炭窯にはクヌギなどの間伐材がおよそ1トン入れられていて、2週間後に木炭として取り出されることになっています。
この地域では昭和40年代まで間伐材を木炭にして燃料として使っていたということですが、電気やガスの普及とともに炭窯は見られなくなっていき、新しい窯が作られたのはおよそ50年ぶりだということです。
炭窯を作った住民グループ「井田よろずカンパニー」の林和裕代表は、「窯作りには失敗もありましたがようやく完成しました。自分でもやってみたいと思う人が増えてほしいのと、炭窯が地域の活性化につながってくれればうれしいです」と話していました。