大相撲の立行司 木村庄之助が地元の出雲を訪問 心境を語る

大相撲の立行司 木村庄之助が地元の出雲を訪問 心境を語る

大相撲の立行司で行司の最高位の第38代 木村庄之助が地元の出雲市を訪れ、報道関係者に「『無の境地』にいたからこそ木村庄之助の襲名につながった」と心境を語りました。

木村庄之助は、平成27年から9年近く襲名する行司がいませんでしたが、去年12月に当時の第41代 式守伊之助が第38代 木村庄之助を襲名しました。
21日、地元の出雲市を訪れた木村庄之助は、出雲大社の境内にある相撲の神様として知られる「野見宿禰」をまつった神社や、出雲大社の本殿を参拝しました。
このあと、出雲市役所で開かれた記者会見で、「さまざまなことがあったがなんとか根性で乗り越えた。行司というのは、自分の欲を表に出してはいけない仕事。自分の欲を出さず『無の境地』にいたからこそ襲名につながったのだと思う」と心境を語りました。
その上で、「自分は厳しい力士たちを見る立場にいる。その厳しい力士と同じくらい厳しく見る目をしっかりと養って最後まで1日1日を過ごしていきたい」と意気込みを語りました。
木村庄之助はことしの秋場所で定年を迎え、千秋楽がちょうど自身の誕生日にあたるということです。