フランス旅行会社など招き各地の観光地紹介するツアー 松江

県内に外国人観光客を呼び込もうと、フランスから旅行会社などの関係者を招いて各地の観光地を紹介するツアーが行われました。

このツアーは島根県が岡山県と連携して行い、県内には21日までの2日間、フランスの旅行会社などの関係者4人が滞在し、各地の観光名所10か所余りを回ります。
21日は午前中、人間国宝の和紙職人、安部榮四郎さんが作り出した「出雲民藝紙」で知られる松江市八雲町の安部榮四郎記念館を訪れました。
参加者たちははじめに職人から「簀桁(すけた)」と呼ばれる木の枠を使った和紙づくりを教わりました。
このあと、参加者たちは「簀桁」を使って、原料の「みつまた」などを混ぜ合わせた水をすくい上げ、表面が平らになるように上下左右にゆらしながら丁寧に和紙をすいていきました。
そして、水分を布で取ってから15分ほど乾燥させ、和紙を完成させました。
旅行会社の担当者は、「紙を作るというのは初めての体験だったが、新しい発見もあって充実したものだった。こういった体験はフランス人が求めているので、興味を持ってくれると思う」と話していました。
県観光振興課の滿田愛子主任主事は「フランスの人はほかの国に比べて日本のよりディープな歴史や文化的背景に興味を持っている。今後のツアーコースのバリエーションの増加や新しい観光客の獲得につなげていきたい」と話していました。