安来 足立美術館で「春の院展」

横山大観など近代を代表する日本画家を数多く輩出してきた美術団体「日本美術院」が主催する展覧会が安来市の足立美術館で開かれています。

この「春の院展」は日本美術院が全国を巡回して開いていて、足立美術館には、最も権威のある「同人」と呼ばれる画家や、一般市民の作品あわせて140点が展示されています。
このうち、東京都の窪井裕美さんの「窓辺の冬」は、窓辺に座る女性と周囲の花々が、春の訪れや心が晴れる日を待ちわびる心情を表現していて、「春の足立美術館賞」に選ばれました。
また、吉賀町出身の染谷香理さんの「深層」は、女性が水の流れに身を任せる様子を描き、揺れ動く女性の気持ちを感じさせる一作です。
足立美術館の織奥かおり学芸課長は、「限られたサイズの中でさまざまな作品が表現されている。画家の個性や使われている岩絵具の美しさを感じてほしい」と話していました。
「春の院展」は今月(6月)30日まで開かれています。