県開発のぶどう「神紅」収穫始まる 出雲

県内最大のぶどうの産地・出雲市で、県が開発した種なしぶどう「神紅」(しんく)の収穫が始まりました。

「神紅」は、県が「シャインマスカット」と「ベニバラード」をかけあわせて開発した品種で、大粒の実は糖度20度以上と甘く、種がないため赤い皮ごと食べられます。
出雲市では11軒の生産者が栽培していて、このうち、加田幸治さん(73)の畑では、16日、収穫が始まりました。
ことしは5月以降日照時間が増え、朝晩の寒暖差が大きかったことから、実の甘さが強く、色づきも順調に進んだということです。
加田さんはことし、およそ1000房、あわせて500キロの収穫を見込んでいて、実の色づきや大きさを確認しながら収穫を進めていました。
加田さんは、「甘くて香り高くシャリシャリとした食感が魅力なのでぜひ食べてほしい」と話していました。
「神紅」の収穫はことし9月下旬までの見込みで、JAしまね出雲地区本部によりますと全国的にも市場で高値がつくということです。
販売開発課の福田祐樹さんは、「ほかの品種より高い価格を維持しながら生産量の拡大を図りたい」と話していました。