雲南の尾原ダム 貯水率減少で2年ぶりの放流量制限

県東部の斐伊川上流にある雲南市の尾原ダムで貯水率が減少していることから、下流の流量が通常よりも30%減るように、ダムからの放流量の制限が12日から始まりました。

雲南市の尾原ダムの周辺では、平年に比べて雨の少ない状況が続き、貯水率は、平年であれば92%のところ、12日朝の時点では73.9%まで低下しています。
このため国土交通省出雲河川事務所や島根県、それに流域自治体などで作る「斐伊川渇水調整協議会」は、12日から川への放流量の制限を始めました。
ダムからおよそ30キロ下流の出雲市上島町の観測地点で、通常は毎秒およそ16トンの水が流れるようにダムから放流しているところを、30%減らして毎秒およそ11トンになるようにダムからの放流量が制限されています。
斐伊川水系での放流量の制限は2年ぶりで、貯水率の低下具合によってはさらに放流量が制限されます。