衆議院島根1区補欠選挙 NHKの出口調査結果

衆議院島根1区の補欠選挙で、NHKは、28日、有権者の投票行動や政治意識を探るため、出口調査を行いました。
調査は18の投票所で投票を終えた有権者2370人を対象に行い、70.5%にあたる1671人から回答を得ました。
一方、27日までに有権者のおよそ24%が期日前投票を済ませていますが、これらの方々は調査結果に含まれていません。

衆議院島根1区の補欠選挙は、立憲民主党の元議員の亀井さんが自民党の新人の錦織さんを大きく引き離し、きわめて優勢です。

【ふだんの支持政党は】
出口調査では、ふだん支持している政党を尋ねました。
▼自民党が37%、▼立憲民主党が18%、▼日本維新の会が4%、、▼公明党が3%、▼共産党が2%、▼国民民主党が2%、▼れいわ新選組が2%でした。
また、▼特に支持している政党はない、いわゆる無党派層は30%でした。

【支持政党別では】
亀井さんは、▼立憲民主党の支持層の90%台半ばから支持を集めたほか、▼日本維新の会の支持層の60%台半ば、▼無党派層の70%台後半から支持を得ました。
さらに、▼自民党の支持層のおよそ30%、▼公明党の支持層の40%余りから支持を得ました。
一方、錦織さんは、▼自民党の支持層ではおよそ70%、▼推薦を受けた公明党の支持層では50%台後半の支持にとどまりました。
▼無党派層からの支持は20%余りでした。

【年代別では】
年代別では、「10代・20代」から「70歳以上」までの各年代で亀井さんが錦織さんを上回りました。
このうち、▼「10代・20代」はおよそ70%、▼「60代」は60%台後半、▼「50代」は60%余りが亀井さんに投票したと答えました。

【男女別では】
男女別では、▼男性と女性ともに、60%余りが亀井さんに投票したと答えました。

【投票で重視した政策は】
出口調査では、投票する際に、最も重視した政策について尋ねました。
それによりますと、▼「経済政策」が34%で最も多く、次いで▼「医療・福祉政策」が24%、▼「子ども政策・少子化対策」が19%、▼「政治改革」が16%、▼「エネルギー・環境政策」が4%、▼「外交・安全保障政策」が3%でした。

【「政治とカネ」の問題を考慮したか】
投票する際に、「政治とカネ」の問題を考慮したかどうか尋ねたところ、▼「考慮した」が76%、▼「考慮しなかった」が24%でした。
▽「考慮した」と答えた人のうち、およそ70%が亀井さんに投票したと答えました。
一方、▽「考慮しなかった」と答えた人のうち60%余りが錦織さんに投票したと答えました。

【内閣を支持するか】
出口調査では、岸田内閣を支持するかどうか尋ねました。
それによりますと、▼「支持する」が34%、▼「支持しない」が66%でした。
▽「支持する」と答えた人のうち、70%余りが錦織さんに投票したと答えました。
一方、▽「支持しない」と答えた人のうち、およそ80%が亀井さんに投票したと答えました。

【島根原発2号機再稼働の賛否】
島根原子力発電所2号機の再稼働の賛否を尋ねたところ、▼「賛成」が39%、▼「反対」が29%、▼「どちらともいえない」が32%でした。

【前回衆院選の投票先は】
出口調査では、前回・3年前の衆議院選挙の島根1区で、誰に投票したかを尋ねました。
▼前回の投票先が自民党の細田さんで、今回、錦織さんに投票したと答えたのは60%余りでした。
▼前回の投票先が立憲民主党の亀井さんで、今回も亀井さんに投票したと答えたのは90%台半ばでした。
一方、▼前回の選挙で「投票していない」と答えた人のうち、およそ70%が今回、亀井さんに投票したと答えました。