松江市の「シジミ」支出額と購入量 13年連続全国1位

「シジミ」といえば松江市などに面した宍道湖が国内の一大産地ですが、その松江市での「シジミ」についての1世帯あたりの支出額と購入量は、13年連続で全国1位になったことがわかりました。

総務省は、全国の県庁所在地や政令指定都市を対象に家計調査を行い、各家庭が支出した品目ごとの金額などを公表していて、このほど、島根県が松江市の結果をまとめました。
公表される結果は3年間の平均値になっていて、このうち、「シジミ」については、去年(2023年)までの1世帯あたりの年間支出額が平均で1624円で、全国平均の5.3倍にのぼって全国1位になりました。
また、購入量も、全国平均の9.1倍にのぼる1697グラムで、こちらも全国1位でした。
全国1位になるのは、いずれも現在の集計方法になった2012年以降、13年連続です。
「シジミ」は、松江市などに面した宍道湖が一大産地で、島根の漁獲量は全国の4割以上を占めて最も多く、松江市水産振興課は、「シジミが地元の家庭の食文化に根づいていることがうかがえる。今後も地産地消を促したり、県外に魅力をPRしたりして、消費拡大に向けた取り組みを支援したい」と話しています。
一方で、松江市では、「あさり」の購入量が全国最下位になりました。

総務省の家計調査から松江市の消費が全国的に上位の品目をみると、「さば」の購入量が1世帯あたりの年間平均で1202グラムで全国1位、支出額は1275円で、鹿児島市と宮崎市に次いで3番目に高くなりました。
また、小豆や大豆などの「豆類」の支出額が687円で1位になったほか、「あじ」の支出額は1918円、購入量は1601グラムで、いずれも山口市や長崎市に次いで3位になりました。
さらに、「牛乳」の支出額は1万7258円で、京都市と奈良市に次ぐ3位、「キャベツ」の支出額は3335円で、長崎市と静岡市に次ぐ3位、そして、「ドレッシング」についても支出額2735円で、前橋市と宇都宮市に次いで3位になりました。
インフラに関する支出も上位に入っていて、「上下水道」の支出額が8万2268円で、山形市と長野市に次いで3位、「電気代」は18万8749円で、福井市と富山市に次いで3位と高くなりました。
一方、食品のうち消費が少なかった品目をみると、「さしみ盛り合わせ」の支出額が2343円で、高知市に次いで全国で2番目に低かったほか、「果物・野菜ジュース」も支出額が6121円で、長野市と大分市に次いで3番目に低くなりました。
また、「ウイスキー」については、購入量が918ミリリットルで、鹿児島市と佐賀市に次いで3番目に少なくなりました。