春闘 平均賃上げ率3.24% 1990年以降で最高

賃上げが大きな注目を集める中、連合島根が県内の春闘の状況をまとめたところ、交渉が妥結した47社の平均の賃上げ率は3.24%と、この時期としては比較できる1990年以降で最も高くなりました。
ただ、会社側と折り合いがつかず、交渉を続ける企業は例年よりも多く、県内の春闘はこれから最終盤を迎えます。

労働団体の連合島根は、ことしの春闘で経営側に賃上げの要求を行った80の組合のうち、妥結した47についてその結果をまとめました。
それによりますと、定期昇給分とベースアップ相当分をあわせた賃上げ額は平均で月額8775円、賃上げ率は3.24%となりました。
これは去年の同じ時期と比べて3236円、率にして1.08ポイント高く、この時期としては比較できる1990年以降で最も高くなったということです。
ただ、多くの組合が大手企業との格差を意識して、より賃上げにこだわった交渉を現在も続けています。
物価の高騰が続く中、連合島根は賃上げ率『5%以上』を目標に掲げていて、「現時点で大手企業との格差はあるが、月額1万円以上の賃上げで妥結した組合も多い。会社の回答を不満として上積みに向けた交渉も続いていて、県内の春闘はこれから最終盤を迎える」と話しています。