安来市 介護士のやりがいまとめた冊子作成し地元の学校に配布

人手不足が続く介護や福祉の仕事について、中学生や高校生に関心を持ってもらおうと、安来市は、現場で働いている介護士から寄せられたやりがいの声などをまとめた冊子を作成し、地元の学校に配っています。

介護や福祉の分野では人手不足が深刻化していて、島根県内の実態調査によりますと、去年3月の時点で、必要とされている人員を確保できている施設は全体の65.3%と、4年前の調査より5.9ポイント低くなりました。
こうした中、安来市は、中学生や高校生に介護や福祉の仕事へ関心を持ってもらうことで人材確保につなげようと、現場で働いている介護士から寄せられたやりがいの声などをまとめた冊子を作成しました。
冊子では、やりがいの声以外にも、市内の専門学校で学んでいる生徒たちの思いや、安来市内で介護職に就いた場合に、行政から受けられる家賃補助などの支援についても紹介されています。
安来市はこの冊子を500部作成し、市内すべての中学校や高校、それに市内外の専門学校などに配っているほか、今後、小学校などでの出前授業の教材にすることも検討しているということです。
安来市介護保険課は「介護や福祉の仕事は敬遠されがちだが、この冊子を通じて仕事の大切さややりがいを感じてもらいたい」と話しています。