出雲 国の天然記念物 経島でウミネコの生態調査

ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている島根県出雲市の経島(ふみしま)で、ウミネコの巣や卵の数を調べる生態調査が行われました。

出雲市大社町にある経島は毎年3月頃からウミネコが産卵のために飛来し、貴重な繁殖地として国の天然記念物に指定されています。
出雲市は毎年、この経島でウミネコの生態を調査していて、調査員と市の職員あわせて4人が船で経島に渡って巣や卵の数を数えました。
市によりますと、今回の調査では巣が249個、卵が590個と例年並みの数が確認されたということです。
ことしは先月(3月)上旬の気温が低くウミネコの飛来が遅れたものの、今月にかけて気温が上昇したほか、天候も安定して強風で卵が巣から落ちることが少なかったためだとみられています。
順調に育てば来月(5月)中旬ごろからヒナがふ化し始めるということで市は来月下旬にヒナの数などを改めて調査することにしています。
専門調査員の濱田義治さんは「平均的な産卵状況で順調だと思う。この先も安定した天候が続いて無事にヒナがふ化してほしい」と話していました。