四季折々の情景描いた日本画の展覧会 安来 足立美術館

四季折々の情景を描いた日本画の展覧会が、安来市の足立美術館で開かれています。

会場には明治から昭和にかけて活躍した、20人の画家の作品あわせて32点が展示されています。
このうち、数多くの動物画で知られる橋本関雪の「遅日」は、見頃を迎えた藤と、毛並みまで繊細に表現された馬が描かれ、背景に使われた金ぱくが春の光を感じさせます。
また京都画壇を代表する山元春挙の「奥山の春図」は、川面に散った桜の花びらと松の木の新芽が終わりつつある春を表現しています。
そして美人画の巨匠として知られる上村松園の「待月」は、夏の夕暮れ時の着物姿の女性が色鮮やかに描かれています。
このほか秋に刈り取られるトクサとイタチを描いた横山大観の作品も展示され、愛知県から訪れた70代の女性は「すばらしい作品ばかりで来てよかった」と話していました。
足立美術館の学芸員・織奥かおりさんは「日本画の表現を味わい美術を楽しんでほしい」と話していました。
展覧会は5月31日まで開かれています。