コウノトリがひなにエサ与える姿確認 8年連続でふ化か 雲南

雲南市に飛来している国の特別天然記念物コウノトリがひなにエサを与えている姿が確認され、8年連続でふ化したとみられることがわかりました。

雲南市の小学校にはコウノトリの繁殖を促すため「巣塔」と呼ばれる人工の塔が設置されていて、オスの「げんきくん」とメスの「ポンスニ」のペアが5年前から巣を作っています。
雲南市教育委員会によりますと、4月7日、巣塔の近くに設置されたカメラの映像に、親鳥がひなにエサを与えるような行動が写っていたということです。
専門家が映像を分析したところ、親鳥がひなにエサを与えたり、ひなの食べ残しを親鳥が食べたりする様子だと確認され、市は、コウノトリがふ化したとみられると発表しました。
巣の中を直接、確認できていないためひなの数はわかっていませんが、正式にふ化が確認されれば雲南市での繁殖は8年連続になります。
ひなは順調に育てばことし6月中旬ごろには巣立ちするとみられるということで、市は、繁殖に影響を与えるおそれがあるとして巣塔周辺での見学は控えるよう呼びかけています。