鳥取 南部町特産 富有柿栽培の担い手募集

鳥取県の南部町特産の富有柿を守ろうと、町は、栽培する農家がいなくなった果樹園を利用して柿を栽培する担い手を募集しています。

南部町では、およそ18ヘクタールの果樹園で富有柿が栽培され、町の特産品になっていますが、近年は栽培する農家がいなくなった果樹園が増えています。
町やJAによりますと、消毒や草刈りなどの手入れをしなくなった柿の木は、実の一部が黒く変色する炭そ病という病気になってほかの木に感染させたり、カメムシなどの害虫の発生源になったりして、周辺の果樹園に被害を出すおそれがあります。
特産の富有柿を守ろうと、町は、栽培する農家がいなくなった果樹園のうち、50アールの1か所を利用して柿を栽培する担い手を今月(4月)5日まで募集しています。
希望者には、果樹園を貸し出すとともに、柿農家を紹介し、栽培方法のアドバイスが受けられるようにします。
担い手が現れない場合、この果樹園の柿の木を伐採するかどうか検討するということです。
南部町産業課は、「柿の栽培を通じていろんな人たちと関わることができるので、農業の経験がない人でも興味がある人はまず電話で問い合わせてほしい」としています。