小林製薬「紅麹」 県内で2人が健康被害訴え

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、県は28日までに、相談を寄せた人のうち2人が健康被害を訴えていたことを明らかにしました。
2人はいずれも現在は回復しているということです。

小林製薬の「紅麹」の成分が含まれた健康食品をめぐっては、摂取したあとに腎臓の病気を発症するなどしてこれまでに5人が死亡、のべ100人以上が入院したことがわかっていて、会社は、「原因となった可能性がある」として調査を進めています。
影響が広がる中、県は29日に開いた会見で、28日までに県内の保健所に6件の相談が寄せられて、このうち2人が健康被害を訴えていたことを明らかにしました。
このうち50代の女性は回収命令が出ている「紅麹コレステヘルプ」を13か月摂取し、尿のにごりやけん怠感、それに発熱や腹痛などの症状が出て11日間入院したもののその後回復し、現在は退院しているということです。
また、もう1人も「紅麹コレステヘルプ」を摂取していたということですが、県は性別や年齢、症状などを明らかにしていないものの、現在は回復しているとしています。
一方、小林製薬が紅麹の原料を卸した企業や、その卸し先から原料を入手した企業は、現時点で県内では確認されていないということです。
また、回収命令が出ている製品の撤去について県内の主なドラッグストアを確認したところ、販売が確認された41店舗では撤去が完了していたということです。
県は該当する製品を購入した人に対して使用を中止するとともに、体に異変を感じた場合は医療機関を受診するよう呼びかけています。