宮城から拠点移した水産会社が養殖 ギンザケの本格的水揚げ

東日本大震災で被災し、宮城県から鳥取県境港市に拠点を移した水産会社が養殖したギンザケの今シーズンの水揚げが、27日から本格的に始まりました。

境港市の「弓ヶ浜水産」は東日本大震災で宮城県女川町の養殖施設が被災したため、13年前に境港市に拠点を移し、美保湾の沖合およそ3キロの生けすでギンザケを養殖しています。
27日から今シーズンの水揚げが本格的に始まり、従業員たちが岸壁に横付けした生けすからポンプとホースを使ってギンザケを吸い上げました。
27日水揚げされたギンザケは重さ1.4キロ前後のものが多く、鮮度を保つためその場で生け締めにしたあと、重さごとにコンテナに分けていました。
会社によりますと、美保湾はこの冬、東からの風が吹いてしけた日が多く、船を出してのエサやりに苦労したということですが、生育状況は例年並みだということです。
今シーズンは5月中旬までの1か月半の間に、およそ1600トンの水揚げを計画しているということです。
弓ヶ浜水産の脇弘海さんは「脂がたっぷりのっていて弾力もありおいしく仕上がっている。鮮度が抜群なのでまずはお刺身で食べてほしい」と話していました。