全国初 古墳時代の出土品に“赤いさや” 出雲

出雲市にある古墳から出土した大刀を詳しく調べた結果、さやに赤い顔料が使われていたことがわかりました。
古墳時代の大刀から赤いさやが見つかったのは全国で初めてだということで、調査した担当者は、当時の高い技術がうかがえる重要な発見だとしています。

国の重要文化財に指定されている出雲市の上塩冶築山古墳からの出土品について、出雲弥生の森博物館と奈良県立橿原考古学研究所は、おととし(2022年)から光学顕微鏡などを使って科学的な調査を行っていました。
その結果、出土品の1つである全長1メートル23センチと推定される「金銀荘捩環頭大刀(きんぎんそうねじりかんとうたち)」のさやが赤いことが確認されたということです。
木製のさやに幅5ミリほどの細長い布を巻いたうえで、赤色の顔料が塗られ、漆のような液体で固められていて、古墳時代の大刀から赤いさやが見つかったのは全国で初めてだということです。
赤いさやの一部には金メッキした銅の装飾が施されていることなどから、古墳時代に大和朝廷の王族や豪族から出雲の権力者に贈られたものだとみられるということです。
出雲弥生の森博物館の坂本豊治 学芸員は、「赤や金で飾られた大刀は当時の日本における最高の技術を結集して作られたもので、当時の高い技術を明らかにした重要な発見だ」と話していました。