ウォータースライダー男子児童死亡事故 検証委が報告書提出

去年(2023年)、邑南町にあるレジャー施設のウォータースライダーで男の子が死亡した事故を受け、第三者による検証委員会は、事故原因などをまとめた報告書を町に提出し、今後の再発防止への取り組みを求めました。

去年8月、邑南町のレジャー施設で開かれたイベントでは、8歳の男子児童が、ウォータースライダーで上から滑ってきた別の児童とぶつかり、死亡する事故が起きました。
事故を受けて、町は、医師や弁護士などによる検証委員会を設置して、事故の原因や再発防止策について検証してきていて、その結果をまとめた報告書が石橋良治 町長に手渡されました。
報告書では、事故の主な原因は、引率したスタッフが全員で現地調査や打ち合わせを事前に行っていなかったことや、人員配置の管理者がおらず、事故の時スライダーを見守るスタッフが1人だけだったことなどをあげています。
そのうえで、今後は、まず、事故防止のマニュアルをつくったうえでイベントごとに事業計画を策定することや、それをもとにスタッフが役割分担やリスクについて理解しておく必要があるとまとめています。
報告書をまとめた中村健太 委員長は、「事故が起こる可能性があるとの意識を持つことが再発防止において一番大切で、ほかの自治体でも参考にしてもらいたい」と話していました。
石橋 町長は、「報告書を参考に全職員が危機管理などを理解し、現場で安全管理ができる万全の体制を整えていく」と再発防止を誓っていました。
邑南町は、子どもの参加するイベントで事故を防止するためのマニュアル作りを進めていて、学校などへの配布も検討しているということです。