伐採作業の安全性を切り株の形で審査 「きりかぶグランプリ」

チェーンソーを使った伐採作業の安全性を、切り株の形で審査する全国で初めてのコンテストの表彰式が松江市で行われました。

「きりかぶグランプリ」と名付けられたこのコンテストは、チェーンソーを使った伐採作業の事故を減らそうと島根労働局が全国で初めて開き、県内の森林組合や企業など8組から寄せられた切り株の写真およそ100枚が審査されました。
コンテストの表彰式が松江市で行われ、最優秀賞にあたる島根労働局長賞を受賞した飯石森林組合に所属する陶山柊真さんと、林業の労災防止を呼びかける団体の島根県支部長賞を受賞した大田市森林組合の吉川真也さんが出席しました。
2人の切り株は伐採する際に作る切り口が適切な長さや角度で作られたことなどが高く評価されました。
23歳の陶山さんは4年前から林業の仕事を始め、ベテラン作業員から基礎を厳しくたたき込まれたということで、「うれしいです。安全第一で、ほかの人の模範になる仕事をしていきたい」と話していました。
また、吉川さんは「まさか受賞するとは思わなかったが、今後も細心の注意を払って作業をしていきたい」と話していました。
島根労働局健康安全課の鈴木一聡課長は「若い林業従事者も増えており、安全な作業ノウハウを意識してもらうため取り組みを続けていきたい」と話していました。