県警察本部 犯罪被害者対象 オンラインカウンセリング開始へ

犯罪被害者などの精神的負担を軽減しようと、島根県で、警察が来月(4月)からオンラインによるカウンセリングの支援を始めることになり、松江市でデモンストレーションが行われました。

県警察本部で行われたデモンストレーションでは、カウンセラー役の女性警察官と、別室にいる被害者役の女性警察職員をセキュリティーが強化された通信環境を使ってオンラインで結びました。
カウンセラー役が、パソコンの画面に映る被害者役に体調や被害に遭ったことによる悩みや不安を尋ね、被害者役は、実際に貸し出されるタブレット端末などを使って答えていました。
県内で去年(2023年)1年間に、犯罪被害者など20人が警察のカウンセリングなどを受けましたが、島根県は東西に長く離島もあることから、カウンセラーを派遣することが難しい地域もあるのが現状です。
このため、来月からオンラインでのカウンセリングを始めることになり、タブレット端末を警察が依頼者の元に届けることで、誰でも希望する場所でカウンセリングを受けられるようにしたということです。
このようなオンラインでの支援を警察が行うのは、全国的にみてもあまり例がないということです。
県警察本部犯罪被害者支援室の西坂宣親 室長補佐は、「犯罪被害者に寄り添った支援をこれからも継続していきたい」と話していました。