センバツ高校野球開会式で国歌独唱 松江北高卒業生が意気込み

3月18日に開幕するセンバツ高校野球の開会式で、松江北高校を3月卒業した門脇早紀さんが島根の高校に在籍していた人としては初めて国歌の独唱を務めることになり、「憧れた舞台で球児たちにエールが送れるように歌いたい」と意気込みを語りました。

松江北高校で合唱部に所属しながら、声楽の個人レッスンも受けてきたという門脇早紀さんは去年11月に横浜市で行われた全日本学生音楽コンクールの声楽部門・高校の部で1位を獲得し、センバツ高校野球の開会式で国歌を独唱することになりました。
大役を任されることについて門脇さんは、「甲子園で歌うのは憧れだったので、自分が頑張ってきてその舞台に立てることに感謝して、出場する球児の方や、見ている方にエールが送れるような国歌を歌いたい」と意気込んでいます。
門脇さんは高校2年生の時にこのコンクールに出場した際、1位になるとセンバツの開会式で国歌独唱を任されることを知りましたが、その時は惜しくも2位となり、再度挑んだ今回のコンクールで念願の1位を獲得できたということです。
島根の高校に在籍していた人で、開会式の国歌独唱を務めるのは門脇さんが初めてとなります。
オペラ歌手になるという夢をかなえるため練習を重ねている門脇さんは、夢を追いかけて甲子園という舞台に挑むことになった同年代の高校球児たちに自分を重ねて「甲子園という舞台は多くの高校生が憧れる夢の舞台だと思うので、そこに立たせてもらえるのは嬉しいです」と心境を語ったうえで、「甲子園ではアカペラで歌わなければならないので、音を取るのが大変だと思いますがいまの自分でできる最大限の国歌を届けたいです」と話しています。
センバツ高校野球は3月18日に開幕し、開会式は午前9時からの予定です。

【丸山知事“実力発揮を期待”】
3月松江北高校を卒業した門脇早紀さんが音楽コンクールで日本一に輝き、3月18日に開幕するセンバツ高校野球の開会式で国歌を独唱することについて、丸山知事は13日の定例記者会見で、「晴れの舞台で緊張すると思いますが、実力を発揮してくれることを期待しています」と激励しました。
そのうえで、「地方都市の、音楽科でもない高校生がコンクールで全国1位になったことは本当に素晴らしく誇りです」とそこに至るまでの努力をたたえました。