1月の県内有効求人倍率 2か月連続で前月上回る

ことし1月の県内の有効求人倍率は、観光需要の回復によって飲食サービス業などの求人が増えたことなどから1.63倍となり、2か月連続で前の月を上回りました。

島根労働局によりますとことし1月、県内で仕事を求めた人は1万1981人だったのに対し、企業からの求人は1万9479人でした。
この結果、仕事を求めている人1人に対して企業から何人の求人があるかを示す有効求人倍率は、季節的に変動する要素を加え、実際に仕事に就く場所でまとめた「就業地別」で1.63倍となり、前の月を0.01ポイント上回りました。
新規の求人を業種別にみると、「運輸業・郵便業」では、深刻な人手不足が続く中ドライバーの求人が増えたことなどを受け、前の年の同じ月に比べ10.1%増えたほか、「宿泊業・飲食サービス業」では、観光需要の回復で飲食店の求人数が伸び、3.1%増えました。
一方、工場の派遣従業員などを含む「サービス業」では16%減少していて、島根労働局は、「物価高や人件費の上昇などが採用の抑制につながらないか注視していく必要がある」と話しています。