能登半島地震 災害廃棄物の処理支援チーム 松江で出発式

能登半島地震で被災した石川県七尾市で、被害を受けた家屋などの「災害廃棄物」の処理手続きを支援する島根県のチームの出発式が松江市で行われました。

3日は島根県庁で環境省の制度に基づき廃棄物処理の業務支援のため県内の保健所から派遣される3人によるチームの出発式が行われました。
式で報告を受けた島根県の丸山知事は、「公費解体が始まったものの、廃棄物の処理について道筋をつけないと復興は始まらない。復興を先導するため奮闘してほしい」と激励しました。
派遣される3人の中には、6年前の西日本豪雨で被害を受けた広島県で、災害廃棄物処理の業務を支援した経験のある職員もいて、「災害廃棄物処理支援員」として環境省に登録されています。
支援員として派遣される隠岐保健所の大田健介環境保全係長は、「被災地は復旧・復興の段階に入っているが、ごみを片づけないと生活の再建は進まない。経験を生かして現場に合わせて対応したい」と話していました。
石川県によりますと、七尾市では年間のごみ排出量の24年分ほどにあたるおよそ50万トンの災害廃棄物が発生しているとみられるということです。
3人は4日から7日間、七尾市役所や廃棄物の仮置き場などで、分別作業や処理に関する事務作業の支援を行うことになっています。