県内越冬地に飛来の渡り鳥 約12万羽に倍増

この冬、島根県の宍道湖など県内の主な越冬地に飛来した渡り鳥の数はおよそ12万羽と、前の年の同じ時期と比べて倍増しました。

環境省は毎年、越冬地に飛来した渡り鳥の数を全国で調べていて、島根県内では宍道湖や中海など7か所で調査が行われました。
それによりますと、飛来した渡り鳥の数はあわせて11万9458羽と、前の年の同じ時期と比べて2.3倍に増え、平成4年に統計を取り始めてから3番目に多くなりました。
このうち最も多いのが「カモ類」で、2.5倍に増えて11万3000羽余りとなりました。
これは希少種の「トモエガモ」がことし一気に5万羽ほど増えたためで、要因について野鳥の生態に詳しい「宍道湖グリーンパーク」は、トモエガモの繁殖地であるロシアや一大越冬地の韓国で自然環境に何らかの変化があった可能性があるとしています。
またカモ類に次いで多かったのが「ガン類」で、前の年の同じ時期と比べて9%増え、3000羽余りとなりました。
宍道湖グリーンパークは、「今後も渡り鳥の生態に変化がないか注視していきたい」と話しています。