鳥取 境港の去年の貨物量 6年ぶり350万トン超え

鳥取県境港市の境港で、去年、取り扱った貨物量は359万トン余りで、紙の原料になる木材チップや、バイオマス発電に使用されるパームヤシの殻などの輸入が大幅に増えたことで、6年ぶりに350万トンを超えました。

境港管理組合によりますと、境港市の境港で去年1年間に海外から輸入された貨物はおよそ206万1740トンで、8.1%増えたほか、輸出された貨物はおよそ16万3050トンで、20%余り増え、輸出入ともに増加しました。
また、国内のほかの港との取り引きも含めると、境港全体の貨物量は359万6757トンに上り、前の年と比べて12万トン余り、率にして3.5%増え、2017年以来、6年ぶりに350万トンを超えました。
品目別に見ると、輸出では、「紙・パルプ」が32.5%増加して12万6795トンになったほか、輸入では、紙の原料となる「木材チップ」が7%増加して163万3460トン、次いでバイオマス発電の燃料として使われるパームヤシの殻を含む「再利用資材」が2.3倍になり、およそ18万1210トンでした。
境港管理組合は、「物流業界で人手不足が深刻化することが考えられる。境港独自の荷主への助成制度などをPRして、さらなる貨物量の増加を図りたい」とコメントしています。