出雲市 出雲大社周辺の渋滞対策進め さらに観光客呼び戻しへ

島根県内有数の観光地を抱える出雲市は、新型コロナの5類移行によって客足が戻るなか、出雲大社周辺の交通渋滞対策を進めて利便性を高めるなどして、さらに観光客を呼び戻していく方針です。

出雲市は、出雲大社や神話の舞台として知られる「稲佐の浜」などがある島根県内有数の観光地ですが、新型コロナの影響で一時期訪れる観光客が大きく減少しました。
去年(2023年)5月に、新型コロナの感染症法上の位置づけが「5類」に移行したことで客足が戻っていることから、出雲市は、地域の利便性を高めるなどして観光客をさらに呼び戻していく方針で、新年度予算案に関連の事業費を盛り込みました。
具体的には、出雲大社周辺ではたびたび車の渋滞が起きていることから、渋滞対策の検討をすることや、観光イベントの支援などに7260万円、また、来年(2025年)の大阪・関西万博を見据えた関西や首都圏からの誘客を進めていくなどのインバウンド推進事業に3670万円が計上されています。
出雲市の新年度予算案は、一般会計の総額で過去最大の897億7000万円になっていて、飯塚市長は、「出雲市の強みは観光にあり、インバウンドを含めて観光客が通過するだけでなく、周遊してもらうなど次の段階に進めるようしていきたい」と話しています。