温泉街で住民が危険箇所を点検 大田

大田市の世界遺産石見銀山遺跡にある温泉街で、地域の防災意識を高めようと、住民たちが危険箇所を点検して回りました。

18日、大田市温泉津町にある温泉津温泉に、地区の住民で作る防災委員会や警察、それに消防などからあわせて20人が集まり、4つの班に分かれて温泉街を歩きながら危険箇所を点検しました。
参加者は、これまでに大雨の際、水があふれて道路が浸水したことがある住宅脇の暗きょや、ハザードマップで土砂災害の危険がある場所、それに空き家となっている住宅の傷み具合などを点検し、写真を撮ったり地図に書き込んだりしていました。
また、温泉津温泉が世界遺産の石見銀山遺跡の一部で、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されているため、地区内に30か所設けられている消火栓も点検しました。
温泉津地区防災委員会の坂根優蔵会長は、「防災マップを作って、集会所に表示したり1戸1戸に配布したりして備えることが大切で、災害に備えて心構えを持っていただくことが重要です。町の方に防災意識を高めてもらうために伝えていきたいです」と話していました。
防災委員会は、今年度中に他の地区も点検して独自の防災マップを作成し、町内の各家庭に配布することにしています。