車いすテニスの三木拓也選手が地元出雲市で講演

車いすテニスでパラリンピックに3大会連続で出場した出雲市出身の三木拓也選手が、地元・出雲市で12日、障害とどう向き合ってきたのかについて講演しました。

出雲市出身の三木拓也選手は、パラリンピックのロンドン大会とリオデジャネイロ大会、それに東京大会に出場し、先月(1月)にはテニスの四大大会の1つ、全豪オープンの車いすの部の男子ダブルスで準優勝しました。
三木選手の地元・出雲市では障害者や保護者、学校の教員などに向けて講演会が開かれ、三木選手は、骨肉腫が見つかり抗がん剤で治療を行っていた高校3年生の時について「病院に見舞いに来てくれた家族や友人が支えになった」と振り返りました。
また▽車いすテニスの第一人者として知られる国枝慎吾さんの現役時代の試合の動画を入院中に見て競技を始めたことや、▽親を説得して大学を中退し練習に専念することでパラリンピックのロンドン大会出場を目指したことを紹介しました。
講演のあと三木選手は参加者と握手したり、車いすを使っている参加者に「やりたいことを見つけるといいです。僕にとってはそれがテニスでした」と声をかけたりしていました。
参加した中学校の教員の30代の男性は「病気を乗り越えたときの話が印象的でした。車いすを使う人を理解するように生徒たちに伝えたい」と話していました。