ことし春卒業予定の高校生の就職内定率 過去5年間で最も高く

ことし(2024年)の春卒業予定の島根県内の高校生の就職内定率は、去年12月(2023年)末の時点で91.7%と、この5年間では最も高くなって、コロナ禍前の水準を上回ったことがわかり、島根労働局は人手不足が影響しているとみています。

島根労働局は、来月(3月)県内の高校を卒業する予定で就職を希望している高校生の内定状況をまとめました。
それによりますと、就職を希望している1030人のうち就職先が内定しているのは、去年12月末の時点で945人になり、内定率は91.7%になりました。
内定率は、前の年の同じ時期を1.5ポイント上回ってコロナ禍前の水準を超え、この時期としては5年間で最も高くなりました。
一方、企業からの求人数は3293人で、この5年間で最も多くなったほか、求人倍率でみると3.2倍で、統計を取り始めた平成7年度以降で最も高くなりました。
こうした背景には、人手不足と、新型コロナの影響の落ち着きがあるとみられ、島根労働局は、「人手不足感を背景に、企業が早い段階から高校生の採用活動を進めていることが考えられる」と話しています。