伝統芸能「石見神楽」の鬼 子どもたちが力合わせ退治 浜田

3日の節分にあわせて、浜田市の保育所では県西部に伝わる伝統芸能「石見神楽」に登場する迫力ある鬼を子どもたちが力を合わせて退治しました。

浜田市のちどり保育所ではおよそ50人の子どもたちが参加し、節分についての話を聞いた後、年長の子どもたちがそれぞれ「だらだらする鬼を退治したい」とか、「いじわる鬼をやっつけたい」などと、退治したい自分の「心の鬼」を発表しました。
そして、地元の神楽団に所属する男性の保育士がふんした「石見神楽」に登場する鬼が現れると、子どもたちは「鬼は外、福は内」と言いながら、豆の代わりに丸めた新聞紙を鬼に投げつけていました。
神楽を舞う鬼のあまりの迫力に女性の保育士にしがみついて大きな声で泣きだす子どももいましたが、最後には子どもたちは力をあわせて鬼を追い払っていました。
参加した6歳の女の子は「怖かったけど、自分の“眠たい鬼”を退治しました。あしたからは朝早く起きられそうです」と話していました。
鬼にふんした保育士の青木優介さんは「地域の伝統芸能も生かしたこのような行事は全国的にも珍しくいいことだと思います。子どもたちもしっかり鬼に立ち向かって豆まきをしてくれたので、それぞれの心の鬼を倒せたと思います」と話していました。