山陰両県の知事 JRに復便を要望

鳥取・島根両県の知事らは27日、JR西日本に対し、コロナ禍の時期に大幅に減便した、両県を走る路線の普通列車などのダイヤを元に戻すよう求める要望書を提出しました。

JR西日本は、新型コロナの感染が拡大した3年前とおととしのダイヤ改正で、利用者の減少を理由に、山陰両県を走る路線の快速や普通列車をあわせて55本減便しました。
鳥取県の平井知事と島根県の丸山知事らは27日、米子市のJR西日本山陰支社を訪れ、佐伯祥一支社長に、減便したダイヤを元に戻すよう求める要望書を手渡しました。
要望書では、減便されたままでは両県の社会経済活動に大きな影響を与えるとして、速やかにダイヤを見直すよう求めています。
丸山知事は「新型コロナの5類移行に伴って、さまざまな社会経済活動が回復している。JR西日本の決算も改善しているため、復便をお願いしたい」と訴えました。
これに対し佐伯支社長は「人口減少や自動車を中心とする移動は続いていて、山陰の利用状況はコロナ禍前まで回復していない。今後の利用状況を踏まえ検討したい」と述べました。
要望を終えた平井知事は「日常生活に必要な路線を復便したいという意識は丸山知事と共通している。山陰両県で継続して要請活動をしていきたい」と話していました。