駆除されたシカ肉活用した料理完成 試食会 美郷町

駆除されたイノシシの肉や皮を商品としてブランド化している美郷町で、今度は駆除されたシカの肉を使った料理が完成し、試食会が開かれました。

美郷町は、20年以上前から害獣として駆除したイノシシの肉や皮を「山くじら」というブランド名で商品化していて、去年(2023年)からは、同じく害獣として駆除したシカの肉の一部を広島県の動物園へ提供していましたが、すべては有効活用できていませんでした。
美郷町は、このシカの肉の活用の幅を広げようと、町内の飲食店などと新しい料理を開発し試食会を開きました。
料理は、「みさと猪鹿鳥定食」という名称で、竜田揚げにしたシカの肉と鶏のから揚げ、それにイノシシ肉のローストを組み合わせています。
参加者たちは、地元で生まれた新しいメニューをじっくりと味わっていました。
試食した嘉戸隆町長は、「新しい名物が誕生しそうな予感がします。イノシシで実現したピンチをチャンスに変えることを、シカでも実現したい」と話していました。
「みさと猪鹿鳥定食」は、来月(2月)1日から開発にあたった飲食店で提供されるほか、町は、今後、シカの肉を「美郷もみじ」と名付けてブランド化し、近隣の自治体などと連携して捕獲頭数を増やし、料理が提供できる店舗の増加につなげていきたいとしています。