島根スサノオマジック 初めて東京でホームゲーム開催

バスケットボールB1、島根スサノオマジックは、20日と21日、初めて東京をホームに茨城ロボッツと対戦し、初戦に大勝したものの2戦目を落とし、順位を西地区2位のままとしました。

初戦、島根は、序盤からキャプテン・安藤誓哉選手を中心に得点を重ねる一方、固い守備で茨城の攻撃を抑え、ふた桁リードで前半を折り返しました。
後半も14連続得点をあげて一気に突き放すと、終了間際には、ルーキーのワイリー光希スカイ選手と大橋大空選手も出場し、ともに得点を決めるなどして86対56で圧勝しました。
一方、続く2戦目では、シュートが好調な茨城に対し守備がうまく機能せず、一度のリードも奪えないまま85対98で敗れました。
島根は、成績を19勝12敗とし西地区2位をキープしています。
なお、今回、島根は、地方のクラブとしてはリーグ史上初めて、首都圏でホームゲームを開催しました。
その狙いは、平均入場者数の底上げと首都圏での人気拡大です。
再来年(2026年)に再編されるBリーグで、B1にあたる『Bプレミア』に参入するには、ホームゲームの平均入場者数4000人以上が条件の一つになりますが、島根は、今シーズン、平均4067人で、ギリギリ上回っている状況でした。
そのため、東京・調布市のアリーナに、松江市総合体育館の倍近い8000席の観客席を用意して、ホームゲームを行う異例の決断をしました。
また、バスケットになじみが薄い新たな客層をファンとして取り込もうと、会場では、チームの親会社「バンダイナムコエンターテインメント」の人気アニメのプラモデルが配られたり、ゲームキャラクターとのコラボ商品が販売されたりしていました。
その結果、入場者数は、初戦が5215人と初の5000人台を突破し、2戦目も4846人と過去2番目の多さになりました。
また、今回のホームゲームによって、平均入場者数は一気に100人余り増え4174人になりました。
島根スサノオマジックの中村律COOは、「スポーツとほかのエンターテインメントとの融合をどんどん図ることができると手応えを感じた。島根に来なくても、より多くの人に観戦してもらえる機会を今後も検討していきたい」と話していました。