農業の担い手確保へ 大学生や高校生が農家を視察 出雲

出雲市で、将来、農業に取り組もうとしている高校生などが農場を視察し、農家から野菜の出荷の流れや収益を上げるための工夫を学びました。

これは、農業の担い手確保につなげようと地元の農業士会が行ったもので、農林大学校の学生や農林高校の生徒、合わせて20人余りが参加しました。
参加者たちは、出雲市で野菜を栽培している岡康之さんの農場を訪れ、はじめに地元の冬の特産として知られる「神在ねぎ」の出荷に向けて、専用の機械で皮をむいて重さを測るなど作業の手順について説明を受けました。
このあと、ほうれん草などを栽培するハウスを視察し、このなかで、高校生が、「キュウリはほかの野菜より栽培面積が狭いのに一番売り上げ高が多いのはなぜか」と質問したのに対し、岡さんは、「キュウリは単価が高く、収量も安定しているためだ」などと答えていました。
参加した高校2年生は、「学校では栽培方法を学ぶ機会はあるが、収益を上げるための工夫を農家から学べる機会は貴重なのでありがたい。個人経営を目指しているのでやる気が出た」と話していました。
また、視察を受け入れた岡さんは、「農業は楽しいし、生活に必要な収入も得られることを視察で知ってもらうことが、担い手不足の解消につながると思う。若い世代に農業の未来をつないでいきたい」と話していました。