一畑百貨店閉店で失われる取引先の売り上げ規模 20億円余

島根県内唯一のデパート、「一畑百貨店」の閉店によって失われる取引先の売り上げ規模は、推計で20億円余りにのぼることが民間の信用調査会社の調べで分かりました。

松江市の一畑百貨店は昭和33年に開店し、平成14年度には売り上げが100億円を超えピークを迎えますが、大型ショッピングセンターの進出などを受けて業績が悪化し、今月(1月)14日に閉店しました。
「帝国データバンク」が去年12月時点の企業データから閉店によって取引先が受ける経済影響を推計したところ、全国104社との間で、売り上げ規模にしてあわせて20億8200万円が失われるということです。
取引先を都道府県別にみると、地元・島根が52社で売り上げ規模はあわせて14億1500万円、次いで鳥取が7社で2億100万円、東京が14社で1億2800万円でした。
また業種別にみると、食料・飲料関連の事業者が54社と全体の半分以上を占め、次いで、アパレル・物品関連が23社となっています。
帝国データバンク松江支店は、「島根は全国3例目の『百貨店のない県』となり、地域経済への影響は決して小さくない。跡地の活用は具体化しておらず、早期に経済活性化の対策が示されることが望まれる」としています。