隠岐の島町で伝統の「牛突き」初場所

隠岐の島町で14日、牛どうしが角を突き合わせて激しくぶつかる伝統の「牛突き」の初場所が行われました。

隠岐の島町の牛突きは、およそ800年前の鎌倉時代に隠岐に流された後鳥羽上皇を慰めるために島の人たちが始めたとされる伝統行事です。
14日、ことしの初場所が町内の隠岐モーモードームで行われ、16頭の巨体の雄牛が8番の取組を行い、およそ300人が観戦しました。
綱取りと呼ばれる牛使いが牛の鼻につけた綱を引っ張って大きなかけ声をかけると、最大でおよそ800キロの雄牛どうしが頭を下げて角を突き合わせて激しくぶつかりました。
鋭く激しい角がぶつかる音がドーム内に響き渡り、なかには相手の牛を押し込んでひっくり返すほどの大熱戦もあり、観客は「頑張れ」などと歓声を上げて拍手を送っていました。
大阪から観光で来た男性は「迫力があって見応えがある試合だった」と話していました。
また同じく大阪から来た女性は「大きい牛がたたかっていてびっくりした」と話していました。