児童たちが石州和紙の卒業証書づくり 浜田

石州和紙の生産が盛んな浜田市で、ことし小学校を卒業する子どもたちが、手すき和紙の卒業証書づくりに挑戦しました。

浜田市三隅町の三隅小学校では、地元の伝統に理解を深めてもらおうと、毎年、石州和紙の卒業証書づくりに取り組んでいます。
11日は、6年生24人が地元の「石州和紙会館」を訪れ、地元の職人川平勇雄さんから手すき和紙の手ほどきを受けました。
子どもたちは、説明を受けたあと、小学校の校章の型紙が入った「桁」という道具を使って、水槽の中から原料の「こうぞ」をすくい、厚さが均等になるように前後左右に揺らしながら丁寧に紙をすいていきました。
体験した児童は、「初めて紙すきをしたがすべての工程が楽しかった。大事に保管して大人になってもきれいにしておきたい」と話していました。
11日に紙すきをした卒業証書は、1週間ほど自然乾燥させ、形を整えたあと、3月の卒業式で児童たちに渡される予定です。