冬の使者コハクチョウの越冬 宍道湖周辺

この時期、宍道湖周辺では日本にわたってきたコハクチョウの姿を見ることができます。

山陰の中海・宍道湖地域は、西日本有数のコハクチョウの越冬地として知られていて、寒さの厳しいシベリアやアメリカ大陸の北部から比較的暖かい日本にわたってきます。
野鳥の観察を行っている宍道湖グリーンパークによると初飛来を去年10月11日に確認し、最新の調査では湖周辺でおよそ300羽がいるということです。
渡ってくるほとんどはコハクチョウですが、体の大きいオオハクチョウも飛来することがあります。
コハクチョウはエサを求めて田んぼや水辺を移動し、夜になるとねぐらになっている宍道湖の河口周辺に戻ります。
この日は田んぼに面した池で100羽ほどが羽を休めていました。
中には去年の夏に生まれた、羽が灰色の幼鳥の姿も見られ、双眼鏡やカメラを持ったバードウオッチングをする人が集まっていました。
この地域で越冬するコハクチョウは、3月ごろになると再びシベリアなどへと帰っていきます。